「痕」的特集ページ

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「痕」について。

　リーフが発売したビジュアルノベル形式のゲーム。一応（いやいや、マジだ^^;）１８禁である。ストーリーも、前作「雫」を継承して、血あり、欲望あり、縛りあり^^;、なんでも来い！　なＨシーン満載だが、そんなことがこのゲームを偉大なる金字塔にしたのではない（キッパリ）。
　主人公の従姉妹である柏木四姉妹、長女千鶴、次女梓、三女楓、四女初音のキャラ造形が見事。ストーリーを展開する上で必須な葛藤を描いている。なおかつ、四姉妹毎にあるエンディングをクリアしてのち、「痕」の本当の姿が見えてくるという、緻密なストーリー構成と相俟って、不朽の名作として名高いであろう。まさしく「そして癒されぬ痕」とのチャッチコピーにウソはない。また、ホームコメディも平気でやれるのも、四姉妹がちゃんと「立つ」ているせいだと思う。私としては、ここのポイントが高いと思う。それぞれ、四姉妹毎にシンパがいるのもうなづけるはずだ。
　Windows版なら定価８，８００円で発売中。つーか、未プレイしている人はいますぐｇｅｔだ！（笑）　もうソッコーでやってください。お願いだから。

柏木四姉妹。

　主人公、柏木耕一の従姉妹達。千鶴、梓、楓、初音で、年はほぼ主人公と同世代である……見かけ、そうは見えないのもいるのだけれど（爆）。世間一般からすれば、美女ぞろいの四姉妹。でも彼女達には実は他人には明かせない事実があったのです。そうそれは……さぁ、プレイして確かめてね（笑）

　ここから先の四姉妹紹介は、ネタバレあり、作者の個人的感想ありなので、決して怒らないように……（笑）


　柏木　千鶴。２３歳。

　底知れない破壊力を秘めた、オッチョコチョイなお姉さん（笑）。その優しい笑みとホンワカした言動にだまされてはいけない。よくよく考えると、背筋も凍るようなことを平気でしてしまうのだ。耕一と寝たことすら、その理由を考えるとそら恐ろしいものがある（笑）。
　とはいえ、彼女が決して癒されぬ「痕」を抱え込んだ可哀想な女性であることには代わりが無い。偽善者とか鬼とか言われているが（後者に関してはまったくもって正しい^^;）、まぁ、そういうとこもコミで包める男性なら、愛せることが出きるだろう。あのとんでもない料理を前にして平気でいられる人であるのならば、だけど。（笑）

　ゲームのストーリー的にも、おそらくまっとうにやれば最初にクリアする人だろう。ストーリーも決して破綻なく、そのせいか、ＳＳも結構多い。セイカクハンテンダケはこの人の専売特許。某同人マンガにいたってはセーラー服まで着てる。侮れない（笑）。
　ちなみに千鶴優先主義者のことをチヅラーと呼称するらしい。シズラー黒とかと一味違う……。

　柏木　梓。１８歳。

　まったくもって、四姉妹の中では不遇、不遇、不遇。ストーリー的には千鶴と楓（小出由美子さんルート）の間に挟まれ、レズっけのかおりには追っかけられているやらで、初音エンドのルートを選ぶと、すっかりその道に転んでいるらしいし^^;　鬼の力は発揮できないまま終わっているし、Ｈシーンは不遇というか、悲惨で合意の上じゃない（まぁ、望んでいたとはいえ）。
　マニュアルのキャラクタ紹介にしても「短気、単純、暴力的というマイナス三要素を持ち合わせているため、長所が相殺されてゼロ以下になってしまうのだ」とか書かれている始末(T_T)。リーフスタッフの人気投票でもランクは下だったというし、涙も出てこない。

　しかし、このコンテンツは、この梓至上主義者（以降、梓者と呼称する）である以上、徹底的に弁護するものである。
　まず、彼女ほど四姉妹の中で感情をストレートに出す子はいない。直情気質ではあるし、意地っ張りだがその反面にあるものを見逃してはよくないだろう。軽く飛ばしている人も多いと思うが、事件のその夜のやりとり（かおりに対する配慮）を思うに、身内にやさしいのである。暴力的云々に関しても、耕一が梓に「弟分」を望んでいたということもあり、それを律儀に守っていたのが梓なのである。どうだい、健気じゃないか(T_T)。ついでにいうなら、料理がうまい。これはもう、何者にも変えがたいはずだ（笑）
　個人的には、梓エンドのあのお約束すぎる展開がツボにハマっているというのが一番大きい。ああ、実は自分はショートカット属性だっていうのも、認めなければいけないでしょうな。

　ついでにいうと、昼間は暴力的でも夜は従順……らしいぞ（笑）



　柏木　楓。１６歳。

　もっともミステリアス。「ふきふき」と「こくこく」があるから、意外に人気高し（笑）。「痕」の根幹を流れるストーリーのキーパーソン。正直言って、ああいうものを持ち出されると、抗うことは難しい。普段は無口なのだが、セイカクハンテンダケの効用を見ても、コギャルのような反応で終わっているとこを見ると、そんなに暗い……というわけではないのだろう。どうもゲーム中は、自らの置かれた境遇と耕一に遠慮しているふしがあるゆえに暗かったとみるべきか。あと、脅威的なまでの食事スピードです……ちゃんとお米は八十八回かんで食べようね。消化に悪いから。

　しかし初音を含めてどうみても十代前半にしか思えないところからして、おいおい発育するんですかね？（笑）　せめて、梓とはいわないまでも、千鶴さんのようなカンジになるんでしょうか^^;　そんなこともあってか、ちょっと楓と初音のＨシーンに関しては引いてしまうんですが。

　料理の腕前に関しては不明。姉妹の順番から言って、ヘタなはずだ。という意見もある。さてどうだろうか？


　柏木　初音。１５歳。

　真の偽善者。ああ、ウソです。ゴメンナサイ。石は投げないで^^;。
　設定上、「痕」でのキーワード「鬼」に関しての記憶は、顕在化してない……はず。どんなときでも主人公を信じている健気な子で、柏木家最後の希望（笑）。あの触覚か、中隊長マークを思わせるような髪形。しかし、年齢１５歳？　ちょっと問題ないか？（笑）
　ＰＣ版ＴｏＨｅａｒｔにも出演。マンガ版のほうにも出てます。
　セイカクハンテンダケによる影響が一番大きかったというが、それでもやっている悪事からして、どうにも善人とは言いきれない気がするといったら殺されるだろうか（笑）。

　んー半年近く前のことだからなぁ……といったら滅殺ものか^^;
　実を言うと、最初は酷くとっつきにくいゲームだな。と思っていたのは事実です。なにしろ、真っ当な選択肢選んでいたら、何度でも『全滅エンド』ですよ！『全滅エンド！』。おまけにトゥルーとハッピーのエンドがあるせいで、一度は酷い目にあわなきゃならんのオマケつき（これは後で知った）。

　さすがにどういうことだと思って、無限壁の過去ログを漁る。なるほどあそこの選択肢がキモか^^;。というわけで、そこからはとんとん拍子、まず千鶴トゥルーを迎える。千鶴の話しはどれも悲しいものばかりですなー。基本的にお姉さん系だから、話しとしては嫌いじゃない。というか好きなんだ！（笑）

　そして、梓ルート。最初はバッドエンド。うむむ。しかし、もう手順は覚えた。ここをこうやって、こうして……いやぁ、悲惨な子だなぁ。でも、エンディング前のあたりのシーンから俺的評価急上昇！（笑）。いいよね。気の強い女の子ってさ。もー、それが夜は従順なんですってばー、もう（バカ）。エンディングのやりとりも個人的経絡秘孔をついてるね！（笑）

　で、そのままの勢いで楓、初音ルートを制覇。そのまま柳川ルート（小出由美子さんルート）を制覇。どーして、ここを端折っているかというと、スイマセン、二人のＨシーンはちょっと引いてるためです^^;　ストーリー的には楓の方がいいかな。って感じです。しかし、初音のエンドだと、ネーバー・エンディングだなぁ……このあとどうなるんだろ。

　さて、一応、全員のルートを制覇したつもりになっていた私を襲う一件がありました。簡単にいうと、私の表の顔、すなわち会社の命令により出張する派目になったのです……場所は東京！（笑）。ヒマ潰しを兼ねて「痕」を持参して行きます。そして、ＮｉｆｔｙFSF3無限壁に来ていたあおきさんのサークルで同人誌を作っているっていうではないですか。「欲しいなァ」と書きこんだら、ご丁寧に「オフがあるから、その時に持ってきてあげよう」という有り難い書きこみが！（B2ONさん、本当にその旨は感謝しておりますm(__)m）。
　で、私はまさしく猿のように東京で「痕」をさんざんリプレイし、あおきさんのサークル（オンクミ）の同人誌を手に入れることが出来ました。大感謝m(__)m。

　そして、札幌にもどってきたあと同人誌を読んですっかりはまる。もうここはからは転落まっしぐら。インターネットで根こそぎＳＳを読み漁る。うーん、やっぱり梓ネタはすくないなぁ。と思いつつ、そのまま「ＴｏＨｅａｒｔ」、「雫」をプレイ。もう止まらない。とはいえ、時折、思い出したかのように「痕」を引っ張り出してプレイする日々が続くのでありました（苦笑）。

　……という感じです。意外にあっさり書いてますけど、このハマりようは、このコンテンツを作ってしまったからご存知のように、もうダメダメですね（苦笑）